男心がわからない

私も以前に何度も「女心がわからない!」と言われたことがあります。その状況は省略しますが……。

その度に思ったものです。

「じゃあ、男心がわかってるの?」って。


最近、セラピーをやっていて、男性のクライアントを動かす(動くのをサポートする)ことの難しさを時々感じることがあります。

これまで、私が色々なところで経験してきたセラピーやカウンセリングなどでは、周囲に女性が多かったのは事実です。そして、その中でも少数派の男性と話を すると、彼らが例えばもともと繊細だったり、職業的にその類のことに興味を持っている人だったり、あるいは一風変わった人だったりすることが多かったよう に思います。

つまり、そのような所で出会う男性は、世間一般の男性とはちょっと違ったところを持っている、とも言えるのかも知れません。つまり、ひょっとしたら違った別のアプローチが必要なのではないか? と思うのです。

でも、私がイギリスの金融街で働いていた頃に、オフィスのなかで男女問わず色々な話をして、相談に乗ってきたのですが、そこでは極めて標準的な男性が多かったように思います。

ということは、男性の心を動かすためには、前提として、何らかの信頼が余計大切ということかも知れません。つまり、オフィスで働いている男性達にとって、私はそれなりの仕事をしている人間ですし、私の人格や能力も知っていたので、ある程度の信頼が最初にあったということです。

或いは、専門のカウンセラーやお医者様にだったら、自分の肉体的・精神的悩みを話すことが出来るけれど、それ以外の人には、まず相手をどのくらい信頼でき るか、ということが大切なのかも知れません。もちろん、女性の場合も信頼は大切なのですが、男性の場合それがより重要な要素なのではないかと感じていま す。

なぜか?

それが男心に関連しているのかも……。

男性の思い込みについては色々な議論が行われていると思いますが、最近面白い本を読みました。

ウィリアム・ポラック(William Pollack)という人の「男の子が心をひらく親、拒絶する親(Real Boys)」講談社です。

これによると、男性、否、男の子は若い頃から親や社会などから、「男の掟」を叩き込まれていると。

まずその「男の掟」の一つについて考えてみました。
 
それは「なにものにも動じない大きな樫の木」でなくてはならない、というものです。

同 書によれば、「男は我慢強くて泰然とし、独立心に満ちていなければならない。決して弱みを見せてはいけない。したがって、痛みを分かち合ったり人前で悲し んだりしてはいけない。それが不平をもたらしたり、泣いたり、あるいは混乱し恐怖を感じても当然の状況においてであっても、説明を求めただけで、上記の掟 を破ったと看做される」

男は黙って……、何事にも動じないことが良いことだ……、大黒柱としてどっしりしていなくてはならない……、などなど。
男性にとって、怖いとき・悲しい時に泣いたり、弱音を吐くことはタブーなのです。
 
ここでふと思い出したのは、大昔ゴルゴ13というマンガを読んだときに、体の痛みは切り離してしまえばよい……、といったことを覚えています。これが男性が目指すものだと思い込んでいるのかも知れませんねー。
 
男性が相手との関係において安全だと感じられるためには、相手の人となりもわかっていないといけませんし、相手に自分の弱みを打ち明けることに よって、何か利用されたりしないか……、洗脳されたりしないか、というようなことを自然と考えてしまうことが少なくないように思います。
 
そのリスクがないと確実に感じられるまでは、弱みを見せる・弱音を吐く、というのはタブーなんでしょうね。
 
だから第一チャクラのバランスを崩している男性が多くなっているのかと思います。
 
逆にそのようなことを言える、愚痴をこぼせる、というのはお酒の席ではありました。最近ではあまりないのかも知れませんが、新橋のガード下の飲み屋で……、というイメージはあります。
 
つまり、このような打ち明け話をすることによって、同僚・身近な先輩・後輩との仲間意識を醸成してきたのかも知れません。同じ戦場の仲間、コムラード意識ですね。
 
 
他の「男の掟」についてはまた後日

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