人に裏切られる・人の醜さが苦しい
人は醜いものだ、人を信用できない、裏切られた、と感じている場合。
ケース・バイ・ケースですが、相手側に「騙す」という悪意があったのかどうかが問題かと思います。
例えば、恋人と付き合っていたが、相手が心変わりをしてしまって、「捨てられた」という場合、それは相手の本心であったとすれば、それは裏切りではないです。
相手の魂にとってみれば、自分にウソをついてまで自分が望んでいない関係を続けることは出来ません。また、気持ちが変わってしまうことはありますので、それを無理やり抑え込むことも出来ません。
そこで、相手の気持ちを取り戻させる方法を知りたい、という悩みもあるかも知れませんが、それは無理な話です。自由意志に介入することは出来ませんから。
相手の気持ちがこちらを向いていないなら、それは相手とは「違った」ということですから、自分の価値とは関係ないことなのです。100Vのコンセントに240V仕様のものを繋がないのと同じように……。
早めに気持ちを切り替えて、他の人が自分の人生に入ってくるスペースをつくることが前向きな第一歩です。相手には、これまで色々な経験をさせてくれたことに感謝しながら、先に進む、ということです。
コップでも水で一杯になっていれば、新しいものも入ってくる余地がありません。まずは過去のことを手放して、新しいものが入ってくるスペースをつくることが大切なのです。
ここで、じゃあ、自分の人生に新しい「関係」が入ってくる保証はあるのか?という不安を感じるかも知れません。
これについては、自分が思ったより早く入ってくる、としか言えません。将来の未確定のことに不安を覚えるのは理解できますが、将来は自分がこれから作っていくものですから、今集中すべきなのは、自分の人生にその余地を作ること、だけなのです。
頭を使う分析的なタイプの人にとって、何かの保証を求めてしまうことはよくあることです。しかし、頭・マインドの「機能」は基本的に3つしかありません。「恐怖」と「疑い」と「決め付け」です。どれも今の瞬間の自分には滅多に役に立たないことなのです。
繰り返しますが、未来は自分が作っていくものです。これは守護天使と言えども介入できないところで、自分のみが作れるものであり、かつ、自由自在に作っていくことが出来るものです。
今自分が望んでいるもの・状態をイメージして、それを自分自身に実現することを「許可」してあげてください。イメージのなかで幸せで充実した時間を過ごしている自分の姿を生き生きと描いてあげてください。
そうしたら、しばらく頭・マインドをオフにして、流れに身を任せます。
目標が今すぐ達成困難のように感じられたとしても、そこから焦点ははずしては意味がありません。それを見つめながら、目の前のことを坦々とこなしていくのです。
中長期的な目標については、最終地点から逆算して、今の瞬間何をしなくてはならないかを割り出していきます。この視点をずらさなければ、日々の「苦しみ」
「苦労」はそれほど苦にはならないと思います。前に、登頂を目標にした時の目の前のかすり傷のことを書いたことがありますが、それと同じです。