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ホリスティック・セラピーは、渋谷から12分の神奈川県武蔵小杉にあるクリニックです。

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アプローチの一例 General Approach

人生が辛い

人生では色々な経験をして、色々な悩みを抱えて生きています。

一見順風満帆のように見えても(例えば経済的に成功しているように見えても)、実は私生活などでは幸せを感じられないという方も多いものです。

時々、一昔くらいの現代のような物質的な豊かさや利便さはないけれど、村で皆が兄弟のように仲良く生きていた時代のほうがよかったのかも、と思うこともあります。

しかし、文明を投げ捨てるわけにはいかないですし、ラチェット(歯車)のように、一旦この便利さを経験してしまうと、なかなか戻るわけにはいかないのが現実です。

そこで、今、人生が辛いという方のお話をお伺いしていて思うことが二つありますので、今日はそれについて……。

一つ目は、人生が不幸でマイナスだと感じておられる方は、今の辛い状況・気持ちにドップリ浸かってしまっていますが、そこでちょっと大きな視点を持つことが出来れば、随分気持ちは楽になるのではないか、ということです。

例えば、自分は山に登ろうとしているとして、目の前の石につまずいてかすり傷を負ったとします。でも、通常なら、自分は頂上まで登って、そこで山の下では見られなかった景色を見たり、達成感を感じたいので、そのまま登り続けようとします。

ここでは、かすり傷は登山する際のちょっとした障害なのです。でも自分の視点は頂上を見ていますので、その障害を乗り越えても目的を達成しようとします。

人生においても、様々な悩みや苦しみがあり、これらは人生における障害になります。そこで、その障害を乗り越えられないものだと感じるか否か、それを乗り越えても前に進んで行こうと思うか否か、は、自分の目的、或いは長期的な目標を持っているかどうかにかかってくる部分が大きいように思います。

例えば、自分は心理カウンセラーの資格を取って、人の役に立ちたいと思っているとします。資格を取るためには学校にも通わなくてならないかも知れませんし、苦手な科目の勉強もしなくてはならないのです。

でも、それは自分の目標である「人の役に立ちたい」という気持ちを持っている限り、通り抜けなくてはならない過程であって、それが嫌だ嫌だと思って苦しむより、寧ろ自分の目標に確実に近づいていると思って、取り組むことによって、それを却って「楽しむ」ことさえ出来ると思うのです。

要するに、自分がどのようになりたいか、何を出来るようになりたいか、何をしたいか、そしてそこで何を感じたいのか、をジックリと考えて、それを決めることによって、目の前の苦しみや障害にドップリ浸からないで済む、ということかと思います。

二つ目は、自分では不幸でネガティブ、マイナスの経験だと思っているものは、実は同じ程度プラスの経験でもある、ということです。

美輪明宏さんも書いていらっしゃいますが、人生にはプラスとマイナスがあって、マイナスはプラスのもとになる、プラスがあったらマイナスもあるものと思う、ということがあります。

私は、上でも書きましたが、一見マイナスだと思っていても、それをプラスに変えることは瞬時に出来ることだと思っています。もちろん、マイナスな経験、辛い・苦しい経験の裏にあるプラスを見出すことは簡単ではないこともあります。しかし、それは可能であり、自分の経験に対して大きな視点を持つことが大切だと思っています。

また、これは人のお話をお伺いしている時によく感じることですが、初めてお目にかかるクライアントであったとしても、その方が入ってきた瞬間、そして話し始めた瞬間に、私がどれだけそれを分かっているかが伝わっているものです。

も し私が同じような経験を持っていたとすれば、話をお伺いしている途中で、「あ〜、わかります、よ〜く、わかりますよ、その気持ち。私にも似たような経験が ありましたから……」ということもあるのです。もちろん、自分の経験とクライアントの経験が同じだという先入観は本当に危険なことですので、それは注意し ています。

実はそれだけではなく、クライアントにとって、この人はどれだけ分かってくれているか、というのが会った瞬間に分かっているものなのです。顕在意識では分かっていないかも知れませんが。

ですから、理想的な状況から言えば、クライアントが間の前に座ったら何も言葉を交わさなくてもヒーリング(共感)は始まっており、それだけで充分なことも多いのです。

では、分かる場合と分からない場合の違いは何でしょうか?

それは自分の経験なのです。今生だけではなく、魂に刻み込まれた経験の総体です。

ですから、もし今マイナスの経験を積んでいるとすれば、それはこの経験の総体を大きくしていると考えられると思います。

例えば、摂食障害で悩んだことがある方は、他の摂食障害の方を見分けることが出来ることが少なくないのではないでしょうか? それは自分の経験に基づいて、共感が起きているからだと思います。もし自分に摂食障害の経験があれば、それは相手の話を共感することが出来る能力が高いことを意味しているのです。

これは本や何かで擬似的に経験したものとは大きな違いがあります。自分がそれで悩んでいる時には全身全霊をかけて経験していますから、擬似的なものとは決定的に違うと思うのです。

つまり、もし自分が悩んで苦しんでいたら、将来(否、将来まで待たなくても今の瞬間から)同じような辛い経験をしている人のためにこの上なく役に立つことが出来るということです。

これは、その苦しみを経験しているあなたにしか出来ないことです。これまでのマイナスが大きければ大きいほど、それをガバッと裏返すことによって、大きなプラス(自分の人生を豊かにする、人の役に立つ、幸せになる、人生の目的に近づく、など)に変えることが出来るのです。

このように考えると、「プラス=マイナス」ということの一側面が理解できてくるように思います。

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